牛乳を注ぐ女 (ヨハネス・フェルメール)
今日は、私たちの方からはお話をしません。お伝えするのはいくらかの言葉だけ、ポーランドの詩人・随筆家・翻訳家であり、1996年にノーベル文学賞を受賞したヴィスワヴァ・シンボルスカの詩をご紹介するにとどめておきます。ちょっとしたご褒美のお菓子のように、味わってお読みください :)
「フェルメール」
アムステルダム国立美術館のあの女性が
描かれたとおりに静かに集中して
来る日も来る日も牛乳を
ピッチャーからボウルに注ぎ続ける限り
世界はまだ勝ち得ていないのだ、
世界の終末を。
[出典: ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス、ポーランド語から英語への訳:Clare CavanaghとStanislaw Baranczak、英語から日本語への訳:Yukiko Kimura]
ルーヴル美術館では5月22日まで、フェルメール作品たっぷりの展覧会――「フェルメールと風俗画の巨匠たち」展を見ることができます。《牛乳を注ぐ女》も展示されますよ :)
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- Zuzanna