太陽と月とバジリスク by Albrecht Dürer - 1507〜1519年 - 11.8 x 8.6 cm 太陽と月とバジリスク by Albrecht Dürer - 1507〜1519年 - 11.8 x 8.6 cm

太陽と月とバジリスク

素描 • 11.8 x 8.6 cm
  • Albrecht Dürer - May 21, 1471 - April 6th, 1528 Albrecht Dürer 1507〜1519年

アルブレヒト・デューラーが生まれたのは、ちょうど545年前のこと。ということは、今日誰を特集するのかは明らかですね :) この小さな素描は、1512年頃にニュルンベルクの人文主義者(古典研究者)のヴィリバルト・ピルクハイマーによって書かれた、元々の写本の一部を切り抜いたものです。ピルクハイマーも蒐集家であり、デューラーの親友でした。この写本は、ホラポロ(紀元前4世紀)が書いた『ヒエログリュピカ』というギリシャ語の文書をラテン語に翻訳したものです。絵の裏側に、文書の一部が書かれているのが見えます。この文書は古代エジプトの神聖なシンボルに隠された意味を説明しているものとされ、ルネサンス時代に重要視されました。本の刺激を受けて、分かる人以外には意味が隠されている紋章が生み出されるようになりました。デューラーのスケッチが載ったこの部分は、写本の中で最初に出てくる挿絵。太陽と月とバジリスク(雄鶏の卵を蛇が孵化させて生まれた、半鷲半蛇)です。これら3つのシンボルは全体で永遠性を表しています。デューラーが挿絵を描いたことと、この奇妙な写本に興味を示したことは、古典的な世界における文芸の理論と実践に対して総合的な理解を示していた、ということの一部が表れたものと言えます。この知性的な成果物は、デューラーが16世紀前半のルネサンス研究を主導したうちの一人であるということを示しています。

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