ストッカヴァトネットの夕景 by Kitty Kielland - 1890年 - 115 x 120 cm ストッカヴァトネットの夕景 by Kitty Kielland - 1890年 - 115 x 120 cm

ストッカヴァトネットの夕景

油彩/カンヴァス • 115 x 120 cm
  • Kitty Kielland - 8 October 1843 - 1 October 1914 Kitty Kielland 1890年

ノルウェーの画家キティ・キーランドは、スタヴァンゲルにあるストッカヴァトネット湖の日没直後の様子を描いています。1886年の夏、キーランドはオスロ近郊のベーラムにあるフレスクム農場で開かれた芸術家の集会に参加しました。 この集会にはクリスチャン・スクレッズヴィグ、エリック・ウェレンスキオルド、エイリフ・ペーターセン、ゲルハルト・ムンテ、ハリエット・バッカーらの著名な芸術家が集い、フレスクムの夏はノルウェーの美術史の新たな幕開けとなりました。彼らが手掛けた作品は、同国の芸術家コミュニティに大きな影響を与えたのです。「フレスクムの画家」は写実主義の理想を捨て、自然の様々な姿を映し出すべく、屋外での創作活動に専念しました。 

この年の夏以降、キーランドの作品には細部まで描き込んだ水辺の風景が頻繁に登場するようになりますが、『ストッカヴァトネットの夕景』はその中でも傑作の一つとされています。キーランドは、同時代の画家たちから陰鬱でメランコリック過ぎると批判されましたが、彼女が描く夕景は、変わりゆく夕べの光が風景に与える効果を写実的に捉えています。

P.S. キティ・キーランドは女性画家ポストカード50枚セットにも採用されていますよ!

P.P.S. キーランドの作品に興味を持った方は、ノルウェーの夏の夜を描いた彼女の風景画をご覧ください。