クレマティスのある部屋

本日の作品はスケーエン美術館のご協力のもと、ご紹介いたします。スケーエン美術館はいつか私が行ってみたいと夢見ている美術館の一つです。この美術館の素晴らしい所蔵品についてはデイリーアートの記事をチェックしてください。

この絵はアンナ・アンカーがスケーエンのマークワイにあった自分のアトリエを描いものです。でもアトリエを思わせるものが何も描かれていないので、むしろ居間のように見えます。イーゼルもなければ、筆も、そして何より絵も置いてありません。彼女はそれらに代わってテーブルの上の美しいクレマティスの花と、青いカーテンに縁取られた窓をこの絵の中心に据えています。1913年、建築家ウルリク・プレスナーはアンナと夫のためにアトリエを備えた家を増築しました。アンナ・アンカーがこの絵を描いたのは増築工事が終了した直後だったと思われます。テーブルの花瓶に生けられたクレマティスがこの絵のタイトルになっています。このクレマティスはジャックマニーという種類で、今もスケーエン美術館の庭で育てられています。