闘彩嬰劇杯 by Unknown Artist - 1465–87年 - 4.8 cm 闘彩嬰劇杯 by Unknown Artist - 1465–87年 - 4.8 cm

闘彩嬰劇杯

磁器、下絵:青/上釉:エナメル彩色、闘彩 • 4.8 cm
  • Unknown Artist Unknown Artist 1465–87年

わずか5cmほどの高さの優美な葡萄酒杯。その限られた面積の表面に自由に、意の向くままに描かれたデザインは、完璧に均整のとれた構図を示しています。コバルトブルーで絵付けをした後、釉薬をかけ、通常のやり方で焼成すると青白磁ができます。その後、釉薬の上から色のついたエナメルで彩色し、二度目の焼成を行って完成。絵柄は繊細かつ複雑、薄くて軽い半透明の器は、極めて上質な仕上がりです。

この器はチキンカップ(成化闘彩)と呼ばれ、磁器で作られた椀状の杯は闘彩という手法で絵付けされています。明朝 (1368–1644年)成化帝(1465–1487年)の時代に制作され、元々は葡萄酒を飲むための杯として使われていたチキンカップは、中国における磁器制作技術の、一つの頂点です。 

今日の作品は、クリーブランド美術館の協力で紹介しました。実りある1週間をお過ごしください。

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