田舎道 by Harald Sohlberg - 1905 田舎道 by Harald Sohlberg - 1905

田舎道

油絵 •
  • Harald Sohlberg - September 29, 1869 - June 19, 1935 Harald Sohlberg 1905

『黄昏の中この道はどこまで続くのか、哀愁により延々と引き継がれるようだ』と書いたのはノルウェーの詩人グンヴォル・ホフモがハラル・ソールベリの画を観て綴ったものである。この道はノルウェーのグリスタからトロンハイムへ続くものでソールベリの創造性に訴えかけた。この道を人生と倣え、高くそびえ立つ木々が生死を表している。技術の進歩、自然への侵食が景色を跨ぐ電柱にみられるが、電線は描かれていない。眺めは沈んでゆく夕日が映す橙色に惹かていく。

同期のエドワルド・ムンクの様に、ソールベリは近代美術の影響を否定している。1869年、クリスタニア(現オスロ)に生まれ、元は装飾技能士を目指し、短期に及びノルウェーの芸術家ハリエット・バッカー、エーリック・ヴァーレンショルド、エイリッフ・ペーテシェンから学ぶ。その後ソールベリはコペンハーゲンのクリスチャン・サートマン美術大学へ進み、ポール・ゴーギャンに並ぶ象徴主義やシンセシストの作品に出会う。

この作品は2019年6月2日までロンドンのダリッジ・ピクチャー・ギャラリーで画家の生誕150年を記念したハラル・ソールベリ:ノルウェーを描くにて展示中です。

P.S. DailyArt マガジンの Joanna が展示会へいってきました!彼女の感想はこちらから。

画:田舎道、ヒューストン美術館