今月はプラハ国立美術館のコレクションから。今日はアルフォンス・ミュシャの素晴らしい作品です。 : )
アルフォンス・ミュシャは、チャールズ・R・クレインから彼の令嬢のジョセフィン・クレイン-ブラッドリー(1886~1952)の肖像画の注文を受け、米国に滞在中にこの作品を制作しました。チャールズは画家の友人であると共に、パトロンでもあり、全20作からなる大作『スラヴ叙事詩』の制作に対する資金援助も行いました。この肖像画は、ジョセフィンと、ウィスコンシン大学の生化学教授だったハロルド・C・ブラッドリーとの結婚を記念して制作されたものです。 ミュシャは、ボヘミア向けに注文されたスラヴィア保険相互銀行の広告ポスターの構図を基に、ジョセフィンをスラヴの女神「スラヴィア」に見立てて描きました。この絵は、後にチェコスロバキアの100コルナ紙幣にも使われています。ブラッドリー家は、後にこの作品をウイスコンシン大学を通してプラハ国立美術館に寄贈しました。
P.S. アルフォンス・ミュシャが制作した素晴らしいポスター13点はこちら。