降り注ぐ陽射しの中で

ジャック・ジョセフ・ティソはフランスの画家、イラストレーター。英国風にジェームズ・ティソと名乗っていました。彼は1871年にロンドンに渡る以前に、パリで成功を手にし、流行の衣装をまとった女性の日々の生活を描く風俗画家として名が知られていました。私の大好きな画家です！パリのオルセー美術館で開催されたティソの個展に行けなかったことは、昨年の最大の後悔の一つです。でも、ネットで見ることができるのは嬉しいですね。

1875年から76年頃、ティソはバツイチの女性キャスリーン・ニュートンと出会います。二人は親密になり、彼女は画家のモデルを務めるようになりました。1876年にはセシル・ジョージ・ニュートンを出産。セシルはティソの子ではないかと言われています。キャスリーンは、同年にセント=ジョンズ・ウッドのティソの家に移り住み、1882年に結核で亡くなるまで一緒に暮らしました。ティソは、彼女と共に過ごした数年間は、自分の家庭を持つ夢がかない、人生で最も幸せな時間だったと後年に何度も述懐しています。この絵には、向かって左のキャスリーン・ニュートンの他に、セシルとキャスリーンの娘ムリエル・マリー・バイオレット・ニュートン、そして素性が特定されていない２人の人物が描かれており、舞台はロンドンのセント=ジョンズ・ウッドにあったティソの家の庭のようです。

陽の降り注ぐ素晴らしい情景ですね！

P.S. ジェームズ・ティソが描く完璧な女性たちの完璧な世界をもっと知りたい方はこちらをどうぞ。