シマウマ by Ustad Mansur - 1621年 - 38.7 x 24cm シマウマ by Ustad Mansur - 1621年 - 38.7 x 24cm

シマウマ

不透明水彩、金/紙 • 38.7 x 24cm
  • Ustad Mansur - 1590 - 1624 Ustad Mansur 1621年

この絵に描かれているシマウマは、ミール・ジャアファルが、エチオピアからムガル帝国へ旅をしていたトルコ人から入手し、ムガル帝国の皇帝ジャハーンギール(在位1605~1627年)に贈ったもの。ジャハーンギールは絵に(宮廷の言語のペルシア語で)こう書き入れました。「ミール・ジャアファルの仲間のトルコ人が、エチオピアから連れてきたラバ。この絵は時代の驚異、巨匠マンスールによって描かれた。1030年(西暦1620~21年)、(統治の)16年」。 ジャハーンギールの自叙伝「ジャハーンギールナーマ」(ジャハーンギールの本)によって、その動物は1621年3月の大規模なノウルーズ、つまりイラン暦での新年のお祝いの期間に贈られたことが明らかになっています。ジャハーンギールはその動物を入念に調べ、誰かが縞模様を描いた馬などではないという確信を得て、それをイランのアッバース1世に届けることにしました。彼らはよく貴重な異国の品物を交換しあっていました。彼がその動物を描けと命じたのかは言及されておらず、絵の銘文だけが、マンスールがこの異国の動物に遭遇したことの唯一の証拠です。この絵はほぼ確実に、彼の記憶を図説したものでしょう。挿絵の入った本は残っておらず、おそらく一つも完成していないとされます。

マンスールは、その肩書の通り、ジャハーンギール統治時代の第一流の画家の一人でしたが、すでに皇帝の父アクバルへの奉仕として、非常に写実的な動物を描いていました。 

素晴らしい月曜日をお過ごしください!

P.S. こちらでは、偉大なるアクバルの美術支援についてもっと知ることができます!