この星が流れる空の詩的な描写は、クロスの後期作品における長く切れ切れの筆致と、ペンとインクのぼんやりとした風景が組み合わさっており、日本の絵画の印象的なスタイルを思い起こさせます。
美しいですよね? アンリ=エドモン・クロスは、フランスの画家・版画家。新印象派の巨匠として大いに賞賛されており、その運動の第二段階が形成される上で重要な役割を果たしました。彼はアンリ・マティスやその他大勢の画家にかなりの影響を与えました。彼の作品はフォービズムの発展の手助けとなりました。初期から1890年代半ばまでのクロスの絵画は、ぎっしりと規則正しく並んだ小さな色点で成り立つ典型的な点描画です。1895年頃から徐々に画法を転換しはじめ、太く濃淡のある筆致を使い、合間には色を塗らないカンヴァスの地の部分を少し残すようになりました。結果としてモザイク画のような表面になり、そうした絵画はフォービズムやキュビズムの前身のように見えるかもしれません。
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