今日紹介するチャールズ・コンダーは、ハイデルバーグ派と呼ばれるオーストラリアの印象派グループの創設者の一人。オーストラリア人を自認していますが、同国で暮らした期間はわずかに6年間。しかし、それは画家としての礎を築いた期間でした。 コンダーは1890年にヨーロッパに移り、生涯フランスと英国を行き来する生活を送ります。この作品は、パリへの途上、アルジェリアの友人宅で大病後の療養に努めていた頃に制作されたものです。
ニュー・サウスウェールズ州立美術館の解説によれば、画家自身の内的世界を深く呼び起こすようなこの作品は、人生のはかなさを暗示しています。私にとっては、美しくも広大な世界の一部という印象でしかありませんが。
素敵な8月をお過ごしください!