木華開耶媛 by Inshō Dōmoto - 1929年 - 170 x 238 cm 木華開耶媛 by Inshō Dōmoto - 1929年 - 170 x 238 cm

木華開耶媛

絹本着色、2曲1隻 • 170 x 238 cm
  • Inshō Dōmoto - December 25, 1891 - September 5, 1975 Inshō Dōmoto 1929年

木華開耶媛(木花咲耶姫/このはなさくやひめ)は尊ばれている女神で、「古事記」という、8世紀初期に編纂された現存する日本初の歴史書に登場します。「咲く花」を意味するその名は彼女の名高い美しさを表しており、それは開花する木花(桜の花)に匹敵するとされています。彼女は、山を司る大山津見神(おおやまつみのかみ)の娘で、太陽神である天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の妻。彼女たちは三人の息子をもうけました。火照命(ほでりのみこと、海幸彦としても知られる)、火須勢理命(ほすせりのみこと)、火遠理命(ほおりのみこと、山幸彦としても知られる)です。

春と安産の女神として崇められている木華開耶媛は、開花や回復の生命力を具現化しています。本作では春の草花——桜、たんぽぽ、シダ、スギナ——が生い茂る野原へ優雅に座り、ゆったりとした白の着物をまとっています。その姿は神秘さと官能さを放ち、古風な気品がそれをさらに増しています。髪に編み込まれたブドウの葉は多産を象徴し、生命や天性の豊かさをもたらす人としての彼女の神聖な役割も強調しています。

この美しい屏風の女神のように、皆さんも素晴らしい金曜日を!

P.S. いにしえの有名な女神をどのくらいご存知ですか? クイズをお試しください! 

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