音楽は、古代ペルーの人々の生活に重要な役割を果たし、笛やトランペット、太鼓、フルートといった様々な楽器が、この地域の最古の文化から受け継がれています。この小さな笛(スペイン語で「オカリナ」)は、紀元前1200年から500年にかけてペルー北岸で栄えたクピスニケ文化の芸術家たちによって制作された品々の内の一点。両肩に子供を乗せ、叫んだり呼びかけたりするかのように、両手を口に当てた人物像です。
ヘケテペケ渓谷のテンブラデラ遺跡から出土したとされる笛には、口元、顔の装飾、瞳、指先を刻んだ線で表現するという共通の特徴があります。この作品では、葦か、それに類する道具を押しつけて丸い目を描き、瞳孔の部分は穴。焼成後に施された白と赤の顔料の痕跡が、刻まれた線の一部に残っています。その様式と構造には、音楽家や女性の座像、立像、抱擁する男女像などのテンブラデラ産とされる大きめの陶器作品との共通点が多くあります。
これらの笛の背面には吹くための大きな穴があり、側面には指先で塞いだり、開けたりすることで音程を調節するための4つの小さな穴。後の文化の発展に伴って、祭事や儀礼の際には、笛はペルーの北岸と南岸の両方で使われるようになります。後代の陶工や金属細工師たちは、笛に加えて、液体を満たすと音がする瓶や容器などの笛吹き器を制作するようになりました。
私たちがこの笛を見つけたのはまったくの偶然。メトロポリタン美術館の「お探しのページが見つかりません(”Page not found”)」のページに載っていたのです!エラー・ページに載せるにはピッタリの画像ですね!
P.S. ペルーの芸術には名品がいっぱい。ペルー・アマゾン地方のシピボ族の見事な陶器をご覧ください!