赤い男の肖像 by Unknown Artist - 1530-50年頃 - 190.2 x 105.7 cm 赤い男の肖像 by Unknown Artist - 1530-50年頃 - 190.2 x 105.7 cm

赤い男の肖像

油彩/板 • 190.2 x 105.7 cm

  • Unknown Artist Unknown Artist

    1530-50年頃

高さが2m近くもある、この壮大な全身肖像画は、英国王室コレクションの16世紀の作品の中でも最も謎めいた一点。鮮やかな赤一色の衣装をまとった若者が、遠くに建ち並ぶ建物や廃墟、そして奇妙な岩石群からなる架空の風景を背に立っています。単色の明るい色の服を着た人物や、屋外を舞台にした肖像画が珍しかった時代に、この絵はとりわけ異彩を放っています。

これを描いた画家もモデルも不詳のまま。当時の画家はヨーロッパ各地を旅することが多く、この作品はドイツかオランダの画家がイングランドで制作した可能性があります。モデルはおそらく10代後半の男性と思われ、技法的な特徴から1530年から50年の間あたりの作品と推測されます。刺繍が施されたリネンのシャツ、切り込みの入った袖、ベルベットのガウンといった、細部まで精緻に描かれた衣装は当時の流行を反映しており、モデルの地位を強調していますが、その素姓を特定する決定的な手がかりはありません。

美術史は謎に満ちています!

P.S. 赤い服をまとった男性の肖像画の優品はこれだけではありません!およそ350年後に、サージェントはイケメンの婦人科医のポッツィ博士の肖像を描いています!どちらの作品も印象的ですよね?