自画像 by William Orpen - 1917年 - - 自画像 by William Orpen - 1917年 - -

自画像

油彩、カンヴァス • -
  • William Orpen - November 27, 1878 - September 29, 1931 William Orpen 1917年

ウィリアム・ニューエンハム・モンタギュー・オーペンはアイルランドの芸術家で、主にロンドンで活動していました。デッサンに秀でており、エドワード七世時代の富裕階級に人気の、商業的に成功した肖像画家であったオーペン。第一次世界大戦の間には、イギリスから西部戦線に送られた公式画家たちの中で最も多くの作品を生み出しました。その地でオーペンは、将軍や政治家の肖像画を制作したと同時に、軍人・死んだ兵士・ドイツ人捕虜の絵画やスケッチを描きました。138枚ある作品のうち、オーペンはほとんどをイギリス政府に寄付しており、今では帝国戦争博物館のコレクションとなっています。オーペンは生涯の中で多くの自画像を描いています。絵を描いている自分の姿をしばしば描き、多様な自画像を生み出しました。第一次世界大戦の間、オーペンは少なくとも3枚の自画像を描いており、1917年6月制作の《準備万端(Ready to Start)》のように楽天的な色合いのものから、ほんの数か月後に描かれたもっと陰鬱なものまであります。ブルース・アーノルドは、オーペンの自画像への興味についてこう述べています。「彼の自画像は、しばしば探索的でドラマチックだ」オーペンは、ジョッキーの姿をした自分の姿を描いたこともありますし、《死んだライチョウ(The Dead Ptarmigan)》――アイルランド国立絵画館所蔵の自画像――では、死んだライチョウ(狩猟の対象となる鳥の一種)を頭の高さに掲げつつ、額縁の中からこちらを睨みつけています。