薔薇の魂 by John William Waterhouse - 1903年 - 88.3 x 59.1 cm 薔薇の魂 by John William Waterhouse - 1903年 - 88.3 x 59.1 cm

薔薇の魂

油彩/カンヴァス • 88.3 x 59.1 cm

  • John William Waterhouse - April 6, 1849 - February 10, 1917 John William Waterhouse

    1903年

《薔薇の魂》は、ウォーターハウスの他の大部分の作品と異なり、愛を描いた有名な場面や古典の一場面を描いたものではありません。ここでは庭園にたたずむ女性を描いており、アルフレッド・テニスン卿の作品が元になっていると考えられています。《薔薇の魂》はウォーターハウスの創作面での円熟期に描かれました。画家としてパトロンと大衆の両方による評価が確立されており、独自の視点を追求しながらもスタイル面では当時の流れを取り入れていました。この作品の原形はロマン派ですが、流動性と力強さを備えて描かれています。前世紀の形のはっきりしたイメージとは一線を画するものです。ウォーターハウスの描く女性は、多くの場合、深い官能性を感じさせるものでした。裸体のかたちを取ることもあり、単純に繊細な見た目であることもあります。《薔薇の魂》の主要なテーマは抑制されたセクシュアリティと目に見えない愛への憧れです。この絵の女性にはあからさまなセクシュアリティは表現されていませんが、壁に向かい合う立ち姿と繊細な手の動きがこの絵にほのかに官能的な雰囲気を添えています。ウォーターハウスの描く女性は多くが囚われていたり監禁されたりしており、彼が力強くかつ抑制された女性のイメージに引きつけられてたことがうかがえます。彼の生涯において、彼が著名な女性たちに見いだしていたのはこの側面かもしれません。《薔薇の魂》もこのテーマから外れていません。描かれている女性はレンガの塀を背景にしていますが、自然界と過去の愛への思いに喜びを見いだしています。