天空の戦い by Nicholas Roerich - 1912 - 66 x 95 cm 天空の戦い by Nicholas Roerich - 1912 - 66 x 95 cm

天空の戦い

厚紙、テンペラ画 • 66 x 95 cm
  • Nicholas Roerich - October 9, 1874 - December 13, 1947 Nicholas Roerich 1912

ニコライ・リョーリフは神秘主義、「共同 (all-unity) 」「ロシア宇宙主義 (Russocosmism) 」という概念の熱狂的な信仰者でした。彼の最も好んだモチーフの1つには古代北部、冷たく、澄んだ湖や大きな丘といった活気のない、寂れた土地がありました。リョーリフの作品はアルカイック期のインド・ヨーロッパ語族の文明のへの深い理解の現れであると考えられています。

天空の戦い (Celestial Battle) は彼の素晴らしい作品の1つです。神聖な光が充満し、地球の未来の物語が”計画される”ことによって、積雲が悪魔や、使者、馬に乗った騎士や、船乗り、賢人の形と”予言の石”の輪郭の間を渦巻いているのです。リョーリフは人間が自身と宇宙の間に調和を保っていたかつての黄金時代を表現したのでした。

私たちはロシア美術館のおかげで今日の美しい景色を紹介できています。

今日は第一次世界大戦終戦を祝う追悼の日です。リョーリフは第一次世界大戦とどう関係していたのでしょうか? 彼は芸術家だけではなく、”芸術、科学機構と歴史的モニュメントの保護についての条約” (The Treaty on the Protection of Artistic and Scientific Institutions and Historic Monuments) の発案者でもあり、”レーリヒ条約”( 国際文化財保護条約 )でも知られている人物なのです。このアメリカ大陸に関する条約が1935年に結ばれたことは初期の文化財保全と文化財保護というものは軍事目的で文化財が破壊されることやそれらを使用することより最も重要であり、どのような軍事的必要性よりも常に優先されるものであるという法的許可でした。これはもちろん第一次世界大戦に影響されて作られた条約なのですが、残念なことに、第二次世界大戦でこの条約は意味を成さなかったのでした。

あとがき:休戦記念日を象徴するのはケシの花です。この特別な日に絵画の中に咲くケシの花をここからもっとチェックしてみてくださいね。