今日はちょっとユニークな作品です。このテラコッタ製の女性像は紀元前3500年から3400年頃のもの。当時の出来事として知られているのは、上エジプトのヒエラコンポリスで史上初めての動物園が開園したこと。人類がスズを発見したこと。古代メソポタミアで車輪が発明され、コーカサス北部やヨーロッパに広まったこと、などが挙げられます。随分と昔のことですね!5000年以上前に生きた人類の創造の産物を目にすることができるとは驚きです。
「バード・レディ」として知られるこの女性像を見てみましょう。くちばしのような形の顔に小さな頭。長い首が肩へと続き、腰から掲げた両腕にかけてのラインが優雅な曲線を描いています。両手は内側に向き、表と裏に刻まれた鋭角的な溝で1本1本分離された指は、それぞれが自然な長さです。糸巻きのようなフォルムの下半身には足はなく、非常に浅い溝によって2本の脚の存在が示唆されています。
鳥のような顔はおそらく、生きるための呼吸の源である人間の鼻を表していると思われます。白いスカートにも意味があり、高位の人物の象徴のようです。
デイリーアート・ユーザの皆さん、私たちにとっての活動の源は皆さんからの支援です。アプリの新バージョン開発費用へのご協力をお願いします。詳しくはこちら。
P.S. 美しきバード・レディより更に古い時代の見事な小像について知りたい方はこちら。