若い女性の肖像

今日は引き続き、女性の歴史月間として、ソフォニスバ・アングイッソラによるこの女性の肖像画をご紹介します。お楽しみに！

ソフォニスバは、クレモアで比較的貧しいものの貴族の血を引く家庭に生まれたイタリアのルネサンス期の画家です。彼女は、美術を含む総合的な教育を受け、地元の画家で見習いをしました。これは、後に、女性が美術を学ぶ学生として受け入れられる先例となりました。若いころ、アングイッソラはローマに旅行し、そこでミケランジェロに紹介されます。彼は、彼女の才能をすぐに見抜きました。また、彼女はミラノにも旅行し、そこではアルバ公の肖像を描きました。スペインの王妃、エリザベート・ド・ヴァロワは、独学で熱心に絵を描いていましたが、アングイッソラは1559年に彼女の家庭教師として採用され、女官の称号を得てマドリードに向かいました。彼女は後に、フェリペ2世の公式の宮廷画家になり、より確立された様式を受採用し、スペイン宮廷の公式肖像画を描きました。王妃の死後、フェリペ2世はアングイッソラのために貴族との見合い結婚を行わせました。彼女はシチリア、その後ピサ、ジェノバへと移りましたが、先進的な肖像画家としての活動を続けました。

彼女の最も特徴的で魅力的な絵は、スペイン宮廷に移る前に描かれた彼女自身と家族の肖像画です。特に、子供たちは、よく観察され生き生きと描写されています。スペイン宮廷では、公的に広まっていた堅苦しい様式で描くようになりました。のちに、宗教的な絵も描いていますが、その多くは失われてしまっています。彼女は1625年に93歳でパレルモで亡くなりました。

彼女の人生に興味を持ちましたか？もっと知りたい場合はこちらのDailyArt Magazineからどうぞ。「私の名前は、ソフォニスバ。ミケランジェロの女弟子。」