愛

このたびフィンランド国立美術館は、所蔵する傑作の複製画の発行を始めました――ヨーロピアナのご協力で、これから3週の日曜日、彼らの作品を紹介する予定です。楽しんでください！ :)

ヨエル・ヤルマリ・ルオココスキ（1886-1936年）は、ヤリとして知られるフィンランドの表現主義画家です。彼はフィンランドで最初の、純粋なボヘミアの画家だとされています。とても社交的な人で、パーティーが大好きでした。サーカスや劇場もこよなく愛していました。彼の作品のほとんどは風景画や静物画ですが、だいたい1910年代に描かれた肖像画のシリーズでおそらく最もよく知られているでしょう。

《愛》は、まさにその肖像画シリーズのひとつです。ローラ・フランツィスカ・エルヴィラ・ボノは、スウェーデン系イタリア人のサーカス団員で、綱渡り芸人でした。1910年3月5日、彼女と彼がつかの間の交際ののち結婚したとき、彼女はティーンエイジャーでした。

奨学金のおかげで、画家と、その愛する連れ合いはパリへ旅行することができました――そこでルオココスキは印象派の作品に触れますが、パリへ経つほんのすこし前に、ルオココスキはろうそくの明かりの中で、白い肌と情熱的なまなざしの、愛する人の肖像画を描きました。彼はこの絵を「愛」と題し、友人のユルヨ・オリラへ贈りました。