今日からクラーク美術館所蔵のルノワール作品の特集をスタートします。そう、皆さんこれから4週連続で毎週日曜日にはルノワールと過ごすことができるのです。初回を飾るのは彼の肖像画。お楽しみください。
ルノワールがこの肖像画を描いたのは1875年。彼の絵が少しづつ売れ始めていた頃です。ボサボサの髪とヒゲ、一方服装は縞のシャツと紺色のネクタイで決めています。この絵は所々下地が透けて見えるところや厚塗りのところがあり、テクニックを磨いている途上であったことが伺えます。この絵は1876年に開催された第二回印象画展に出品され、ルノワールをして「印象派マニア」と言わしめた有名な美術収集家、医師ジョルジュ・ド・ベリオが購入しました。
P.S. フランス人画家オーギュスト・ルノワールの物語はこちらです。