聖ジュヌヴィエーブと聖アポロニア by Lucas Cranach the Elder - 1506年 - 120.5 × 63 cm 聖ジュヌヴィエーブと聖アポロニア by Lucas Cranach the Elder - 1506年 - 120.5 × 63 cm

聖ジュヌヴィエーブと聖アポロニア

油彩、木 • 120.5 × 63 cm
  • Lucas Cranach the Elder - c. 1472 - October 16, 1553 Lucas Cranach the Elder 1506年

この絵はもともと、中央の板を覆うように閉じることのできる翼が付いた、複数板の祭壇画の一部でした。翼の背面も時々見られることがあったため、そこにも装飾がなされており、この聖ジュヌヴィエーブと聖アポロニアの姿はまさにそこにありました(もう一方の翼には聖クリスティーナと聖オッティリアがいました)。この祭壇画は、ドイツルネサンスの画家・版画家のルーカス・クラーナハ(父)が最初最初に依頼されたものの一つで、ザクセンの選帝侯らのために制作されたもの。本作がヴィッテンベルクの城内の選帝侯の礼拝堂に飾られていたことはほぼ確実なようです。

聖ジュヌヴィエーヴは5世紀生まれのパリの守護聖人。修道女で、フン族とフランク族からの攻撃時、街の防衛へ助力しました。この絵の中で彼女が持っているのは、とある夜の孤独な祈祷中、悪魔に吹き消された後に奇跡的に再び火の灯ったロウソクです。聖アポロニアは、2世紀に生きた処女殉教者で、アレクサンドリアの暴動時に拷問されました。歯を抜かれ、キリスト教への信仰を捨てなければ焼き殺すと告げられたのです。彼女はそれを拒み、自ら炎へ飛び込みました。歯医者や歯科疾患の守護聖人とされており、歯を抜かれたペンチを持つ姿で描かれることがよくあります。

P.S. 聖ジュヌビエーブは最高にカッコイイ女性でした。美術史において描写された力強い女性たちの物語をさらにお読みください。

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