画家の父アミルカレ、兄弟アスドルベール、姉妹ミネルヴァの肖像画 by Sofonisba Anguissola - 1559年頃 - 157 x 122 cm 画家の父アミルカレ、兄弟アスドルベール、姉妹ミネルヴァの肖像画 by Sofonisba Anguissola - 1559年頃 - 157 x 122 cm

画家の父アミルカレ、兄弟アスドルベール、姉妹ミネルヴァの肖像画

油彩、キャンバス • 157 x 122 cm
  • Sofonisba Anguissola - c. 1532 - November 16, 1625 Sofonisba Anguissola 1559年頃

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この絵は、ヨーロッパの文化的遺産のプラットフォームであるヨーロピアナとともに、女性の歴史月間を祝うためご紹介します。芸術、科学、社会の領域で活躍したヨーロッパの女性についてもっと詳しく知るには、オンライン展覧会の「パイオニア」をご覧ください。今日の絵は、Nivaagaards美術館の所蔵作品です。

ソフォニスバ・アングイッソラは、国際的に認められた初期の女性画家の一人であり、その後の世代の女性芸術家たちの活躍を切り開いた女性でもあります。彼女は、1532年頃、ルネサンス期のイタリアで、高貴な家の子供の一人として生まれました。彼女の両親は教育の必要性を認め、その時代の他の女の子と比べるとではありますが、6人の娘に完全な教育を施しました。姉妹はそれぞれ、自身の才能を伸ばしていくことが期待されました。当時、女性にとって職業画家は一般的な選択肢ではありませんでした。しかし、ソフォニスバは、家族の肖像画ですぐに有名になりました。

画家の父親のアミルカレ、兄弟のアスドルベール、姉妹のミネルヴァを描いたこの家族の肖像画には、繊細さと温かさ、そしてお互いの優しさが満ちています。家族としての関係が、それぞれの人物や公的な役割よりも重きを置かれて描かれています。彼女の肖像画に多く見られる自然な表現と直接的な性格の表現は、のちに、カラヴァッジョのような画家に影響を与えました。スペインのフェリペ2世が、彼女に宮廷画家の地位を申し出たため、この絵は完成されることはありませんでした。彼女はスペインの宮廷に20年間仕えることになります。それでも、この絵は画家の傑作の一つだと考えられています。

 

P.S. ソフォニスバ・アングイッソラの生涯と作品についてのお話はこちらから。