マルク・シャガールのバイオリン弾きは、サンクトペテルブルクからパリに越してきた直後に完成したもので、この時代の画家の作品を良く表現しています。題材として、バイオリン弾きはシャガールの作品によく見られます。この絵の音楽家の大きな人物は片足をビルの天井に立たせ、もう片方を平面になった小さな丘に立たせています。音楽家と共に背景の家々を含めることで、この絵がロシアの名残を思い起こしています。パリで過ごしていた頃のシャガールの絵ではよく、新たな環境から得たインスピレーションとロシアの風景を一緒に描かれています。立体を用いる美術の影響が、伝統的でない遠近法だけでなく、平面や幾何学的形状の連続から見受けられます。
この絵はアムステルダム市立美術館で最近行われている、「シャガール、ピカソ、モンドリアン他:パリの移民画家」で見られます。そこではアムステルダム市立美術館Stedelijk Museumの優美なコレクションからアートを展示していて、50人以上の画家やフォトグラファー、グラフィックデザイナーの作品を含んでいます。この展示会は02/02に終了するので、見逃さないように!
追伸:有名な画家として知られるマルク・シャガールですが、ステンドグラスにも手掛けていたことはあまり広く知られていません。ここでチェックしてみてください!