若い女に金を差し出す男 by Judith Leyster - 1631年 - 30.8 x 24.2 cm 若い女に金を差し出す男 by Judith Leyster - 1631年 - 30.8 x 24.2 cm

若い女に金を差し出す男

油彩/板 • 30.8 x 24.2 cm
  • Judith Leyster - c. July 28, 1609 - February 10, 1660 Judith Leyster 1631年

ユディト・レイステル (1609–1660)は、17世紀には数少なかった女性画家の一人。意味ありげで親密な場面を描いたこの作品は1631年に制作されました。若い女性が足温器(フット・ストーブ)に足を乗せて椅子に座り、石油ランプの灯りで熱心に針仕事をしています。背後にいる男性が身を乗り出してお金を差し出していますが、女性は気に留める様子がありません。この絵が意味するところは、17世紀の人々にとっては明白だったことでしょう。男性は一握りの硬貨で女性の気を引こうとしていますが、彼の意図が真っ当なものかどうかはさしたる問題ではありません。当時、針仕事は最も重要な家事の一つとされており、この絵の女性は家庭の美徳を体現しています。差し出された硬貨に彼女が応じることはないでしょう。寓意画集によると、足温器は寒い日に女性が寒さをしのぐ道具として重宝されていたようです。 この女性のお相手も、彼女を見習って、絵に描かれているような行儀の悪い振舞いを避け、女性を助けて親切な行いを心がけていたのでしょう。

今日の作品は、ハーグのマウリッツハイス美術館の協力で掲載しています。

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