無題(月) by Wilhelm Sasnal - 1999年 - 60 × 80 cm 無題(月) by Wilhelm Sasnal - 1999年 - 60 × 80 cm

無題(月)

油彩/カンヴァス • 60 × 80 cm
  • Wilhelm Sasnal - December 29, 1972 Wilhelm Sasnal 1999年

今日の作品は、ポーランドのカトヴィツェにあるシレジア美術館INGポーランド芸術基金の協力で紹介しています。同美術館では5月3日まで「精霊とおとぎ話展」を開催中です。

ヴィルヘルム・サスナルの作品世界は、個人と共同体の歴史的な記憶の奥深くにまで訴えかけ、アナキスト宣言のパワーに満ちています。月という副題がついたこの作品は、記録写真を引用して「人類にとっての偉大な飛躍」の瞬間を描いたものです。サスナルは、題材として選んだ歴史的快挙を不可解で曖昧な形で表現しました。筆遣いの痕跡が残り、詳細を省いた素早いタッチは、写真の向こうを張ったドキュメンタリー作品のようです。

ヴィルヘルム・サスナル(1972年12月29日生まれ)はポーランド人で、画家、写真家、ポスター・アーティスト、イラストレーター、映像作家という多彩な顔を持っています。彼は、国際的な成功を収めた、最も著名なポーランド人現代アーティストの一人とされています。

P.S. もっと伝統的なスタイルで描かれた絵の中の満月の数々はこちら。