アブサンを飲む男 by Viktor Oliva - 1901年 アブサンを飲む男 by Viktor Oliva - 1901年

アブサンを飲む男

油絵 •
  • Viktor Oliva - 24 April 1861 - 5 April 1928 Viktor Oliva 1901年

今日はリコリス味の薬草系リキュール、アブサンの日です。この強いお酒は元はスイスで製造され、特に19世紀後半から20世紀前半のフランスで人気でした。アブサンを飲む人達はマネ、ドガ、ピカソといった巨匠にも描かれていました。ヴィクトル・オリヴァによるこの作品ではくたびれた風貌の虚ろな目をした中年男性客に思いもよらない相手がいます。彼の飲み物とよく似た透き通る緑色の裸の女性が魅惑的に腰掛けているではありませんか。『緑の妖精』と呼ばれたアブサンは中毒性があり、幻覚を引き起こすと考えられていました。男性の心がこの妖艶な女性を招いてしまうのも無理がありません。注目すべきことに、この場面はプラハで最も古いカフェのひとつ、カフェ・スラヴィアであるらしいということです。歴史上詩人、芸術家、知識人を引き寄せ、オリヴァもよく通っていました。オリヴァの最も有名な作品『アブサンを飲む男』はこの名高いカフェに飾られています。

- Martina Keogan

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