16世紀に制作された二つ折りのこの絵、描かれているのは花束を手にした美しい女性です。その姿は花のモチーフとともに金、緑、青の線で縁取られていて、その周りを白いナスタリーク体文字が2対と、正座する青年の絵が取り巻いています。
この絵の枠に書かれている詩が重要な意味を持つと思われます。そこには恋い焦がれてぬかづく2人の青年の姿が描きだす恋する者の熱情が謳われているからです。
いつまで私を嘆きの中で苦しめるつもりですか?
分かれ道で迷わせたまま。
いつか私をチリの中から拾い上げるつもりでいるなら、
どうして私を置き去りにしておくのですか?まるで放たれた矢のように。
美しい詩だと思いませんか?今日の作品はスミソニアン美術館のアーサー・M・サックラー・ギャラリー の協力でご紹介しました。
P.S. アクバル大帝は驚くほど芸術好きでした。抑えておきたいポイントはこちらです!