頭部 (Uhunmwun Elao) by Unknown Artist - 18世紀から19世紀初頭 - 32.4 cm 頭部 (Uhunmwun Elao) by Unknown Artist - 18世紀から19世紀初頭 - 32.4 cm

頭部 (Uhunmwun Elao)

真鍮 • 32.4 cm
  • Unknown Artist Unknown Artist 18世紀から19世紀初頭

この見事な頭像は、西アフリカ、今のナイジェリア南部に存在していたベニン王国(またの名をエド王国もしくはベニン帝国)で制作されました。ベニン王国は、1975年まではダホメ共和国として知られていた現在のベナン共和国とは、まったくつながりはありません。首都はエド、現在のエド州のベニンシティ。「西アフリカ沿岸部の辺境では最も古く、最も高度に発展した国家の一つ」でした。11世紀頃に建国され、1897年に大英帝国に併合されるまで存続していました。

この真鍮の像は、即位したばかりの王が前王、おそらく父親の功績を称える祭壇のために注文したものです。その姿は、珊瑚のビーズでできた王のカラーと帽子を模しており、象牙の彫刻を置く土台として使われました。象牙の白は、王の天与の神性を表しています。ベニンでは、頭部は権威と力の重要な象徴と考えられてきました。王は、この彫像を通して神格化された祖先と交信し、自らの治世の繁栄と庇護を祈願したのです。(”Uhunmwun Elao”とは「祖先を追悼する頭部」を意味します)

P.S. 真鍮の頭部、珊瑚のビーズ、象牙!ベニン王国の芸術をこちらからご覧ください。