裸婦とギター by Ramon Casas - 1894年 - 46.3 x 56.6 cm 裸婦とギター by Ramon Casas - 1894年 - 46.3 x 56.6 cm

裸婦とギター

油彩/カンヴァス • 46.3 x 56.6 cm
  • Ramon Casas - January 4, 1866 - February 29, 1932 Ramon Casas 1894年

カウ・フェラット美術館の収蔵品には、ラモン・カザスの裸婦の油彩画が3つあります。『Nu amb guitarra』(『裸婦とギター』)、『Nu femení d’escorç』(『体を縮めた裸婦」)、『 Nu femení』(『裸婦』)です。最初の1つだけ1894年のものだとわかっていますが、作品の相似点から、残りの2つもおおよそ同時期のものと考えられます。

波打つラインやアラベスク姿勢への関心は、『アンドロメダ』や『ダナイード』といったオーギュスト・ロダンの作品の影響が明らかです。このことから私たちが発見できるのは、アカデミズムのあらゆる枠組みから逃れ、より自由な方法を捜し求めた画家たちの作品に、あの偉大なフランスの彫刻家の支配が及んでいるということ。これはロダンの作品が、彫刻という領域を超えていかに影響を与えたかの証拠です。

際立つのは、ヌードの取り扱いにおけるカザスの並外れた感受性と、単彩の背景にパールカラーを使って完璧な色彩調和を達成する彼の能力です。画家は、ヌードから生まれる発展性に魅了されていましたが、決して挑発の欲望はありませんでした。そしてそれこそ、彼の絵の登場人物が、決して鑑賞者のほうをまっすぐ見ていない理由です。

今日のすばらしい絵画は、カウ・フェラット美術館のご協力で紹介しました。  : )

P.S. こちらでは、思い悩む恋人たちや豪華な演奏者など、アートの中のギタリストに出会えます!