祇園社雪中 by  Hiroshige - 1834年 - 22.2 x 35.6 cm 祇園社雪中 by  Hiroshige - 1834年 - 22.2 x 35.6 cm

祇園社雪中

紙本木版多色刷り • 22.2 x 35.6 cm
  • Hiroshige - 1797 - October 12, 1858 Hiroshige 1834年

歌川広重は、浮世絵の著名な絵師の一人。雪の日の上品な女性の姿を描いた、この素晴らしい木版画は、『京都名所之内』という連作の内の1点です。広重の浮世絵の腕前は天下一品。ここでは、雪化粧をした情景の青と灰色と対比させることで、女性たちの着物の温かみのあるオレンジ色を巧みに際立たせています。

広重は、美人、人気の役者、江戸時代(1603年-1868年)の都会の行楽地など、浮世絵の様々な画題を採り上げています。人気を博した北斎の『富嶽三十六景』は広重の主題の選択に大きな影響を及ぼしましたが、北斎の大胆かつ格式ばったスタイルに対して、広重のそれはより詩的で自然な雰囲気をたたえたものでした。繊細な色遣いを常とし、同じ箇所で何度も刷りを繰り返したり、「ぼかし」を多用するなど、手間のかかる技法を頻用しました。

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