パンデミック以前、私はよくアムステルダムへ旅行していました。<3 ですので今日、この美しい街の景色を、ハーグのマウリッツハイス美術館のご協力で紹介できてとても嬉しいです。お楽しみください!
南のアムステル川から北のアイ湾へ流れるアウデザイツ・フォールバーフワルは、アムステルダムの街で2番目に古い運河です。ヤン・ファン・デル・ヘイデンは、もっとも有名な場所の一つ、ビールカーイと旧教会の区域を描くことにしました。ビールカーイは大量のビールが船おろしされた場所で(この場合は外国のビール)、多くがハンブルクから持ち込まれたものでした。そびえ立つ旧教会は、北ネーデルラントで最古のゴシック建築のホール式教会で、14・15世紀の建造です。ひときわ目を引くカリヨン(訳注:多数の鐘を一組みにした打楽器)は1658年と1659年に全面的に改修されました。
街の風景は現実のものですが、ファン・デル・ヘイデンは少しだけ自由に描きました。実際には鐘の塔はもっと高くて細く、運河はもう少しだけ狭いのです。一つ一つ描かれたファサードのレンガといった非常に緻密な部分から、彼の絵画スタイルの特徴がわかります。数多くの小さな人物が街の風景を活気づけますが、それらはおそらくアドリアーン・ファン・デ・ヴェルデ(1636~1672年)が描いたもので、彼はファン・デル・ヘイデンからそういった部分を頼まれていました。
街の景色や田舎家のある風景はファン・デル・ヘイデンが得意とした主題。彼は画家のほかに発明家としても活躍しました。彼が1668年に発案したアムステルダムのための独創的な街灯計画は、1840年まで使用されていました。1672年にはホース付きの消防車をデザインし、1681年に生産が始まりました。
この絵はじっくり鑑賞するのにぴったりな作品です。アートへの考えを綴るなら、DailyArtのアートジャーナルをチェックしてください。
P.S. ファン・デル・ヘイデンはオランダ黄金時代の主要な画家の一人ですが、その時代には影の部分もありました!
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