ポンパドゥール夫人 by Francois Boucher - 1756年 - 201 x 157 cm ポンパドゥール夫人 by Francois Boucher - 1756年 - 201 x 157 cm

ポンパドゥール夫人

油彩、カンヴァス • 201 x 157 cm
  • Francois Boucher - 29 September 1703 - 30 May 1770 Francois Boucher 1756年

今日は、ミュンヘンのアルテ・ピナコテークのコレクションをお届けする最後の日曜日。私たちのセレクションはお楽しみいただけましたか。  それでは、名高いロココのヒロイン、ポンパドゥール夫人を紹介します。

シャルル=ギヨーム・ル・ノルマン・デティオールとの結婚から4年後の1745年、ジャンヌ=アントワネット・ポワソンはルイ15世の公妾となりました。持ち前の聡明さで王に感銘を与えた彼女はすぐに宮廷で高い地位に上りつめます。彼女の頂点は、1756年2月8日に任命された、王妃の女官という、宮廷で最も評価が高いとされた地位で、それは彼女へ名誉を与えました。その機会を記念し、公私の組み合わさった肖像画をブーシェが描いたのです。同じ頃、彼女は事実上の総理大臣の役目をつとめており、昇進・支持・解任の指名責任を持ち、内政や外交へ干渉しました。 

ポンパドゥールは王のスケジュールを管理し、虚弱な体質や多くの政敵にもかかわらず、側近・助言者として評価されました。自身や親族へ貴族の肩書を確保し、得意先や支援者のつながりを構築。王妃マリー・レクザンスカと不仲にならぬよう、特に注意を払っていました。ポンパドゥールは建築や装飾美術、とりわけ磁器の大きな愛顧者で、ヴォルテールなど啓蒙運動の哲学者の支援も行いました。

このような環境下でなければ、女性は影響力を持つことができなかった時代のお話です。

皆さん、すばらしい日曜日をお過ごしください!

P.S. ポンパドゥール夫人の並外れた人生を、壮麗な肖像画を通してもっと知りたいですか? こちらでお読みください。  

P.P.S. すでに2月ですが、まだ2022年のカレンダーをお持ちでないなら、DailyArtの卓上と壁掛けカレンダーをこちらでチェックしてください!