ムイコーラ・コルヌィーロヴィチ・プィモネーンコは、ロシア帝国を拠点に活躍したウクライナの写実主義の画家です。プィモネーンコは、19世紀後半のウクラナイ美術の隆盛の一翼を担った、ウクライナの傑出した風俗画家ですが、当時ロシア帝国内にあったキーウで活動していたことから、単にロシアの画家と見なされることもありました。南ウクライナのオデッサを拠点にした南ロシア芸術家協会に参画し、また、サンクト・ペテルブルクに本拠を置く画家グループ「移動派」にも属し、ロシア各地で巡回展覧会を開いています。彼は、農民や田舎の人々、労働者階級の大衆を扱った、都会や田園の風俗画で知られ、ウクライナの農村の日常生活を描いた数多くの作品を遺し、同国の写実主義絵画の勃興に大きな役割を果たしました。
ウクライナが、再びこの絵のような楽園となることを強く願っています。