ストランゲーゼの室内、床に射す陽光 by Vilhelm Hammershøi - 1901年 - 46.5 x 52 cm ストランゲーゼの室内、床に射す陽光 by Vilhelm Hammershøi - 1901年 - 46.5 x 52 cm

ストランゲーゼの室内、床に射す陽光

油彩/カンヴァス • 46.5 x 52 cm
  • Vilhelm Hammershøi - May 15, 1864 - February 13, 1916 Vilhelm Hammershøi 1901年

今日は日曜日。コペンハーゲン国立美術館コレクションの特集月間が続きます。ハンマースホイは私の大好きな画家。今日は彼の作品を紹介します!

ハンマースホイの作品の多くには、自宅の室内が描かれています。何度か引っ越した自宅を長年にわたってアトリエにし、主題としても扱ってきましたが、やみくもに住まいを選んだ訳ではありませんでした。1909年の”Hjemmet(ザ・ホーム)”誌のインタビューで彼はこう言っています。「 私は古いものが好きだ。古い建物、古い家具。そうした物が持つ個性的で独特の雰囲気が好きだ」絵を描くための感性に訴える空間かどうかが住まい選びのポイント。部屋が舞台となり、そこにいる人物は、親密な室内劇を演じているかのように周囲と対話するのです。ハンマースホイは、室内のような伝統的主題を、絵画的空間として捉えようとする国際的な運動に参加していました。運動に参加した画家たちが強調したのは、物語よりも光や空気、水の織りなす自然現象で、彼らの関心の的は、それらをカンヴァスに絵の具でどう表現するかということでした。この時代の多くの画家は、絵を描く取っ掛かりとして写真に興味を持っていました。ハンマースホイが遺した写真には、彼の作品と密接なつながりがありそうなコペンハーゲンの街路や裏庭が写っています。彼は室内だけではなく、戸外に出て数多くの建物や街の一角を描きました。注意深く選ばれたモチーフは、霧がかかったような特徴的なスタイルで表現されています。

P.S. ヴィルヘルム・ハンマースホイの室内風景画に描かれた静謐な暮らしに浸ってくつろいでみませんか。

P.P.S. ハンマースホイのように、私たちもオールド・マスター(訳注:18世紀以前のヨーロッパの巨匠)が大好きです。あなたもそうなら、美術史上の傑作を集めたデイリーアート・プリントをお見逃しなく。