家族の肖像 II by Florine Stettheimer - 1933年 - 117.4 x 164 cm 家族の肖像 II by Florine Stettheimer - 1933年 - 117.4 x 164 cm

家族の肖像 II

油彩/カンヴァス • 117.4 x 164 cm
  • Florine Stettheimer - August 29, 1871 - May 11, 1944 Florine Stettheimer 1933年

フローリン・ステットハイマーと姉妹は、賑やかなパーティのホスト役として、ニューヨークのアバンギャルドなカルチャー・シーンで名を馳せました。パーティはフローリンの創作意欲を刺激し、その絵は興味深い細部に溢れています。活気に満ち、魅力的なこの家族の肖像画には、ツヤのある黒いパンツスーツで着飾り、絵筆とパレットを手にした画家自身が画面左に描かれています。画家は一人きりではなく、右手には金色の大きな肘掛け椅子に上品に座る母。フローリンの姉妹エティとキャリーもいます。エティは画家の横にある椅子でくつろぎ、キャリーは片方の端の方で、さりげなく手に煙草を持って、この場面にクールさを添えています。アート、セットデザイン、詩など多方面で才能を発揮したフローリンは、賑やかなニューヨークのサロンの中心的存在でした。そこで彼女は、家族や、親しい画家、批評家、キュレーターなどをもてなし、自分の作品を見せたり、自作の詩を披露したりしたのです。

当時、ステットハイマーの芸術はまともに受け止められず、本人もあまり作品を売ることをしませんでした。自分が死んだら絵はすべて捨てるようにと言っていましたが、妹のエティは姉の死後、今日の絵を含む数多くの作品を美術館に寄贈することにしました。フローリンが望んだことは起きなかったのです!!画家はこの絵をとても気に入っていて、「私の傑作」と呼んでいました。

今日の素敵な作品は、女性史特集月間の一環です。素敵な日曜日をお過ごしください!

P.S. フローリン・ステットハイマーの芸術は長い間、見過ごされてきました。ウィットに富んだ、魅力的な作品をご覧ください!