梨の木 by グスタフ クリムト - 1903年(1903年・1918年に加筆) - 101 x 101 cm 梨の木 by グスタフ クリムト - 1903年(1903年・1918年に加筆) - 101 x 101 cm

梨の木

油彩、カゼイン、カンヴァス • 101 x 101 cm
  • グスタフ クリムト - 1862年7月14日 - 1918年2月6日 グスタフ クリムト 1903年(1903年・1918年に加筆)

今日は予想外のものを紹介します。グスタフ・クリムトはその黄金様式で有名ですよね(『接吻』のような)。しかし後期には、印象派やポスト印象派から影響を受けて、依然として非常に装飾的であるものの、それまでとは違った方法で絵を描き始めていたのです。本作にあるのは満開の梨の木。風景画には伝統的に横長の画面が使われますが、クリムトが選んだのは正方形のカンバスでした——ウィーン分離派の代表的な装飾用のモチーフでもあった、純粋な幾何学の形です。前景の枝は、絵具のひと塗りひと塗りが、葉、花、果実となっています。この平坦できらめく色彩画面は、ポスト印象派の油彩とビザンツ様式のモザイク画のどちらも想起させます。絵の左側は、中央や右側よりも絵具が著しく密集しています。クリムトは1903年に本作をエミーリエ・フレーゲへ贈ったあとも、空間を埋めるように描き足し続けたのです。彼女はクリムトのミューズであり友人で、おそらく愛人でもありました。彼らの不思議な関係についての記事もぜひお読みください。

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