日の出前のキオッジャ by Giuseppe Canella Elder - 1838年 - 55 x 90.5 cm 日の出前のキオッジャ by Giuseppe Canella Elder - 1838年 - 55 x 90.5 cm

日の出前のキオッジャ

油彩/カンヴァス • 55 x 90.5 cm
  • Giuseppe Canella Elder - 28 July 1788 - 11 September 1847 Giuseppe Canella Elder 1838年

大ジュゼッペ・カネラとも呼ばれているジュゼッペ・カネラはイタリアの画家。建築家、フレスコ画家、舞台装置デザイナーの父ジョバンニから教えを受けたジュゼッペは、舞台装置の制作と、ヴェローナやマントヴァの豪邸の装飾の仕事でキャリアをスタートさせました。1831年にブレラ美術館で開催された展覧会に出品した初期の13点から成る風景画への評価は、観衆と批評家双方からの支持の証。その成功は、パリのサロンで手にした名声や、オルレアン公ルイ=フィリップから受けた注文、1830年の金賞受賞によって裏打ちされています。1832年にミラノに戻ったジュゼッペは、日常の出来事に目を向けた都会の描写に力を注ぐようになりますが、それはジョバンニ・ミグリアラ(訳注:同時代のイタリアの画家)にライバル意識を抱いた彼が生み出した独自の表現スタイルでした。

1835年からは、ロンバルドの田園風景や湖を題材にした風景画に軸足を移したジュゼッペ。貧しく、慎ましやかな生活の一面への関心は、画家の作品の礎を成す自然主義を形作り、小説家アレッサンドロ・マンゾーニの教訓的アプローチと軌を一にしています。1838年と1839年にローマとナポリを旅した経験は、彼の晩年に大きな影響を及ぼしました。最晩年にヴェネツィアの美術学校の教師になったジュゼッペは、時を置かずヴェドゥータ(都市景観図)の画家としても評判になります。それは、グアルディやカルレヴァリスのように都市の景観を実態に即して正確に描写する絵画でした。

今日の作品は、彼のヴェネツィア時代の代表作。キオッジャは、ヴェネツィアの南およそ25キロに位置する、ヴェネツィアの潟の南の入口の小さな島にある町です。

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P.S. ヴェネツィアが世界で最も美しい都市の一つであることに疑問の余地はありません!数多くの画家が「セレニッシマ」(ヴェネツィアの愛称)を訪れ、絵に描いていますが、その中の一人にクロード・モネがいます!