Morris Hirshfield
モリス・ハーシュフィールドは1872年、ポーランドに生まれ、1890年頃に米国に移住しました。生涯、画家として生きることを望んでいましたが、人生はままならないもの。結婚して4人の子供をもうけ、仕事も２つの方面で成功を収めます。一つは、女物のコートとドレスの仕立て屋として、そうしてもう一つは靴のデザイナーとして。羊毛フェルトのスリッパのデザインで特許を取得し、自身の会社E-Z Walk社で生産して大ヒット商品となったのです。
健康上の理由でリタイアを余儀なくされたハーシュフィールドは、60代になってからフルタイムの画家に転向します。その芸術は、晩年の7年間に制作された80点に及ぶ作品に凝縮されています。見事な作品の数々。いや、見事を超えて天才的と言えるでしょう！彼は、独学で絵を学んだ20世紀の画家の中でも最も評価の高い一人です。女性や動物を図案化したような作品は、画業に専念する前の職業の遺産なのか、織物を思わせるものがあります。今日紹介する絵のシマウマはその好例。でも、今日の絵は近日中に紹介する猫の絵の前座と考えてください。
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