フェリックス・ヴァロットンは私のお気に入り。スイス生まれのヴァロットンは画家であり、木版画の革新者でもありました。19世紀末の多くの版画家(トゥールーズ=ロートレックなど)が人気の高い多色刷りのリトグラフ技術を用いたのに対して、彼は木版画と、白い紙の上の黒インクの表現力に賭けたのです。1892年にその作品がナビ派の画家たちの注意を引いたヴァロットンは、ナビ派の一員になりました。
彼は1891年から1901年の間に120点以上の木版画を制作しています。その装飾性豊かな作品には、社会に対する鋭い批評の眼差しが隠されていました。ヴァロットンは同時代の人々に鏡をかざし、弾圧や大量消費、結婚の偽善といった問題にユーモアの光を少し当てながらも正面から向き合ったのです。
ハッピー・フライデー!金曜日にお風呂に入るのは心地よいですよね。
P.S. ヴァロットンのモノクロの版画がお好きなら、正当な評価を受けてこなかった傑作の数々をご覧ください。
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