今日紹介するレリーフは、エジプト最後の王朝、ギリシア(実際はマケドニア)のプトレマイオス朝の時代に作られたものです。有名なクレオパトラは、この王朝の最後の女王でした。
このレリーフや彫刻のように、部分的あるいは未完の状態で対象を表現して完成品とするスタイルは、エジプト美術に特有のものです。それは、エジプトの伝統的な形式表現には範とするものがない彫刻を作る際の見本のような役割を果たしたのかもしれません。300年以上にわたってエジプトを支配したプトレマイオス朝は、エジプトの表現様式に従いながら、同時にヘレニズム美術の影響も受けていました。これらの人物像やレリーフを「彫刻家モデル」あるいは「奉納品」と呼ぶエジプト学者もいますが、それは、当時数多く建造された神殿のための奉納の習慣につながる材料だった可能性があるからです。残念ながら、この奉納の習慣の仕組みについては、ほとんどわかっていません。
このフクロウは本当に素敵ですね!
P.S. 古代エジプト芸術はミイラとピラミッドだけではなく、他にもたくさんあります!古代エジプトで作られた金の宝飾品の物語をお楽しみください!
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