ファニー・イートン by Joanna Boyce Wells - 1861年 - 17.1 x 13.7 cm ファニー・イートン by Joanna Boyce Wells - 1861年 - 17.1 x 13.7 cm

ファニー・イートン

リネンに敷いた紙に油彩 • 17.1 x 13.7 cm
  • Joanna Boyce Wells - 7 December 1831 - 15 July 1861 Joanna Boyce Wells 1861年

ロンドンとパリで絵を学んだジョアンナ・ウェルズ。彼女はラファエル前派に参加し、1851年に初めて出展した作品をジョン・ラスキンに賞賛されました。この小品は、古代パルミラ帝国の女王ゼノビアを題材にした大作の準備をしていた最晩年に制作された1点。ウェルズはその年、大作の完成を待たずに出産が原因で亡くなってしまいます。 

ファニー・イートンはジャマイカ生まれの混血のモデル。ウェルズだけでなく、アルバート・ムーアやフレデリック・サンディス、ダンテ・ガブリエル・ロセッティらヴィクトリア朝の画家のモデルを務めました。19世紀の英国では奴隷制の廃止をめぐる論争が活発でしたが、イートン夫人の絵については公にも仲間内でも人種が問題とされることはなく、歴史画や異国風の主題の作品の多くに描かれたのです。

3月は女性史月間。ご期待ください!

P.S. ウェルズ以外の4人のラファエル前派の女性画家についてはこちら

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