シモン・サン=ジャンは、花を専門に描いたフランスの画家。花の絵のコンテストで何度も優勝し、1826年には金賞を受賞しています。1845年のサロンで彼の絵を見たシャルル・ボードレールは、「ダイニング・ルームの絵」のようだと酷評しました。翌年には、黄色を使い過ぎていると再度こきおろしています。
今日の作品は黄色の使い過ぎにも、ダイニング・ルーム向きにも見えません。画家は、この絵で静物画というジャンルに新しい風を吹き込もうとしたのです。今日は夏至。夏の初日を祝うにはピッタリな絵だと思います。こんな花の帽子をかぶってみたいものです。
素敵な月曜日をお過ごしください!
P.S. 美術史上、最も美しい花の静物画の一つ、女流画家が描いた『花を活けた花瓶』をこちらからご覧ください!