聖母子と聖人 by  Master of the Magdalen - 1280年頃 - 106 × 160.2 cm 聖母子と聖人 by  Master of the Magdalen - 1280年頃 - 106 × 160.2 cm

聖母子と聖人

テンペラ/板 • 106 × 160.2 cm
  • Master of the Magdalen - 13th century Master of the Magdalen 1280年頃
これは、13世紀の祭壇画の中でも完全な形で現存する稀な作例です。聖ペテロの伝説から引用した場面が、パネルの左上から始まって、左から右へと展開しています。ペテロを召命するキリスト、ペテロに天国の鍵を授けるキリスト、魔術師シモンの墜落、足の不自由な人を癒すペテロ、ペテロの解放、ペテロとパウロの殉教。聖母の右側に聖レオナルドが描かれていることから、これは、フィレンツェの城壁の外にあるアルチェトリの聖レオナルド教会のものだった可能性があります。この祭壇画の作者はわかっていませんが、13世紀後半に活躍したフィレンツェの無名の画家、いわゆる「マグダレンの師」の作品だとする研究者もいます。