リスとムクドリを伴う夫人の肖像 by Hans Holbein the Younger - 1526-1528年頃 - 56 x 38.8 cm リスとムクドリを伴う夫人の肖像 by Hans Holbein the Younger - 1526-1528年頃 - 56 x 38.8 cm

リスとムクドリを伴う夫人の肖像

油彩/オーク板 • 56 x 38.8 cm
  • Hans Holbein the Younger - c. 1497 - 1543 Hans Holbein the Younger 1526-1528年頃

ハンス・ホルバインはドイツで生まれ、スイスで活躍した北方ルネサンス様式の画家、版画家。16世紀の最も重要な肖像画家の一人とされています。今日紹介する肖像画は、1526年から1528年まで続いた、初めてのイングランド滞在中に描かれたようです。モデルの女性は、ヘンリー8世の従者、フランシス・ロヴェル卿の妻、アン・ロヴェル。 背景のムクドリと鎖につながれたペットのリスは、モデルの名前を暗に示す意図で描き加えられたと考えられています。つまり、ロヴェル家の紋章にはリスが含まれており、一家はノーフォークのイースト・ハーリング(訳注:ムクドリを意味する英単語に発音が似ている)に邸宅を所有していたのです。この作品は、かつては夫と妻の一組の肖像画の一部だったのかもしれません。

リスについてもう1点。リスは、14世紀のイングランドで人気のペットだったんです!

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P.S. ハンス・ホルバインの代表作『大使たち』をご存知ですか。この絵は、構図の下半分を占める風変わりな形ゆえに、非常に覚えやすい作品です。『大使たち』について知っておくべきすべてのことはこちら