ドロタ by Lubomir Tomaszewski - 1961 ドロタ by Lubomir Tomaszewski - 1961

ドロタ

磁器 •
  • Lubomir Tomaszewski - 9 June 1923 - 15 November 2018 Lubomir Tomaszewski 1961

このユニークな磁器セットは1961年にポーランド系アメリカ人の芸術家、ルボミル・トマシェフスキ《Lubomir Tomaszewski》がチミェルフ磁器工場《Ćmielów Porcelain》のためにデザインしたものである。当時彼はワルシャワにある革新的で戦後のポーランドにおける現代生活をデザインする目標を持つ「工業デザイン研究所」に所属する「陶磁器・ガラススタジオ」と連携していた。

『ドロタ』はトマシェフスキが新しい人間工学的な形を見つけるために研究して生み出した結果である。彼はコップやつぼの取っ手における欠けやすいところやそれに関する収納の難しいところという二つの欠点に気付いた。それに基づいて、彼は取っ手の必要性を無くすべきと決断し、手に持つための異常で官能的な形を新しく製造した。作品の題名は本人の娘の一人から由来した。

『ドロタ』は1963年にパリに開催されたインダストリアルデザイナーズ協会の展覧会で金メダルを受賞した。当時ローゼンタール有限会社(ドイツウの磁器製造企業)はトマシェフスキの作品を大量生産するために商用利用権を購入したいが、政治上の理由で結局その取引が行われなかったと言われている。失望したトマシェフスキは米国に移住し、ブリッジポート大学で工業デザインの教授を務めた。渡米以後、トマシェフスキは自然に合わせた火で描かれる絵画や彫刻を作り始めた。彼が製造した磁器セットは現在ロンドンにあるヴィクトリア&アルバート博物館の常設コレクションに所蔵している。

P.S. 私はこれらの美しいコップを使ってコーヒを飲んでみたいと思います!私たちが選んだ、コーヒー好きのための名作集はこちら!一杯飲みながら、芸術を楽しんでください。<3