ついに2025年が来たことをとても嬉しく思います。なぜなら今年、パブリックドメインの関係で、でアンリ・マティスの傑作を紹介しはじめられるのです!私のように、皆さんも彼の作品と恋に落ちるかもしれませんよ。 :)
アンリ・マティスはフランスの視覚芸術家、画家、製図画家、版画家、彫刻家でした。彼は一般的に、パブロ・ピカソ同様、20世紀初頭の10年間において、視覚芸術での革命的な発展の形成に最も助力した画家の一人であり、絵画と彫刻における重要な発展を起こした人として認識されています。
1900年から1905年の作品における激しい色彩から、彼は“フォーブ”(フランス語で「野獣」の意)の一人として悪評を受けました。彼の最高傑作の多くはその10年間および1906年以降に制作されたもので、当時彼は平面化した形と装飾的な模様を強調した、厳格なスタイルを発展させていました。1917年にはフランス・リヴィエラ地方のニースという郊外地区へ再び居を移します。そして1920年代のより緊張をゆるめたスタイルの作品により、批評家から、フランス絵画の古典伝統の支持者として評判を得るようになりました。1930年以降はより大胆で単純化した形状を取り入れています。晩年は不健康状態のために油彩から遠ざかりましたが、切り紙のコラージュという媒体で作品を大量に生み出しました。
今日紹介している絵の背景はもともとは緑でしたが、マティスは1908年のサロン・ドートンヌに出品する前に、青へ塗り替え、そして1909年には赤に塗り直しました。画家は静物の本質と当時のインテリアをとらえようとしたのです。色彩では実験しているものの、絵の範囲内で慎重に対象物の写実性を保っています。例えばテーブルのレモンは、黄色で現実的な大きさです。同時に部屋の濃い赤色は、窓の外に見える緑の風景と、著しいコントラストをなしています。テーブルクロスや壁の渦巻く深い青の線が、赤の深みとさらなる対比を生んでいます。
この圧倒的で強い赤の色彩は、マティス作品の傾向となりました。彼の美術についてさらに学びたいなら、こちらはアンリ・マティスの10の絵です!