洗礼者ヨハネの首の前で踊るサロメ by Gustave Moreau - 19世紀中期から後期 - 25 × 18 cm 洗礼者ヨハネの首の前で踊るサロメ by Gustave Moreau - 19世紀中期から後期 - 25 × 18 cm

洗礼者ヨハネの首の前で踊るサロメ

グラファイト、水彩、ガッシュ、クリーム色の網目紙 • 25 × 18 cm
  • Gustave Moreau - April 6, 1826 - April 18, 1898 Gustave Moreau 19世紀中期から後期

今日の傑作に描かれているのは、新約聖書の中のとある物語です。この女性はヘロディアスの娘サロメ。サロメはヘロデ王の前で踊り、魅了された王は彼女のいかなる願いも叶えると約束します。サロメは母に促されて洗礼者ヨハネの首を要求しますが、ヨハネはヘロディアスとヘロデ王の結婚を非難していたのです。ヘロデはしぶしぶその要求に応じ、ヨハネの首をはねました。

この水彩画は、現在ではギュスターヴ・モローの作だとされていますが、やや疑惑も残っています。モローがよく関連付けられるのは、19世紀フランスの洗礼者ヨハネの受難の描写。この繊細な水彩画のサロメは、優美で空気のように軽やかに踊っています——背後にある、差し出された恐ろしい存在をものともせず、音楽にうっとりしているようです。しかし、若々しくほとんど子どものような姿で、目を引くシンプルなガウンと花の頭飾りをまとったこのサロメは、モローのもっと壮麗で謎めいた描写とは大きく異なります。本作には彼の特徴である壮大さや心理的な強烈さが無いために、本当に彼の作なのかという疑問が上がったのです。

いずれにしてもこれは実に美しい水彩画です。あなたはどう思いますか? 考えを書き留めて、それからDailyArtの無料のオンラインコースでアートの見方に関するコツと、実際にはどう見えるかを学んでみてください!  

P.S. 聖書は画家にとって最も馴染みあるインスピレーション源の一つです。これらの絵に影響を与えた聖書の場面はどれでしょう? クイズで見つけてみてください!