世界の創造 II by Mikalojus Konstantinas Čiurlionis - 1906年 - 36.2 × 31 cm 世界の創造 II by Mikalojus Konstantinas Čiurlionis - 1906年 - 36.2 × 31 cm

世界の創造 II

テンペラ、紙 • 36.2 × 31 cm
  • Mikalojus Konstantinas Čiurlionis - September 22, 1875 - April 10, 1911 Mikalojus Konstantinas Čiurlionis 1906年

今日の絵は、リトアニアの象徴主義画家ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニスの想像力から描かれたもの。本作は13の絵からなる連作『世界の創造』の2つ目のパートです。画家が神智学、神話学、宗教の学びから着想を得て、最新の発明や発見に対する興味や知識も含めて制作したその連作には、彼自身の「宇宙」へのビジョンが描かれています。

この2つ目の絵は連作の宇宙のパートに含まれており、惑星の形成を取り扱っています。主となる青の濃淡は、暗く空疎な宇宙から、どのように惑星とその衛星が形成されたのかを表しています。チュリュリョーニスは大抵の場合、自身の想像力で制作していましたが、科学への興味は、少なくともある程度の科学的な正確性へ彼を向かわせました。チュルリョーニスが影響を受けたのは、イマヌエル・カントによる、星は気体から形成されると述べた文章ですーー現在ではその理論は正しいと分かっています。当時は驚かれるようなことだったかもしれませんが、今日、ハッブル宇宙望遠鏡やウェッブ宇宙望遠鏡の画像を見てみれば、チュルリョーニスが星の複合体の形成で使ったものと同じ色合いの青があります。 

画家は生涯を通してこの連作を続け、この主題に100作を費やそうと願いましたが、結局制作できたのは13作でした。2025年は、M. K. チュルリョーニスの生誕150周年です。この盛大な記念年の機会に国立チュルニョーニス美術館では、彼の絵や、同じ考えを持った先見的な当時の仲間や現代の画家たちの絵を間近で見られる記念すべき展覧会「琥珀から星まで。M.K. チュルリョーニスとともに:今と昔」(From Amber to the Stars. Together with M. K. Čiurlionis: Now and Then)を開催中です(3月21日〜10月12日)。 

P.S. 今日の画家の絵をさらに見たいなら、こちらにチュリュリョーニスの10作品がありますよ!