モーリッツブルクの水浴者たち by Ernst Ludwig Kirchner - 1909–26年 - 151,1 × 199,7 cm モーリッツブルクの水浴者たち by Ernst Ludwig Kirchner - 1909–26年 - 151,1 × 199,7 cm

モーリッツブルクの水浴者たち

油彩/カンヴァス • 151,1 × 199,7 cm
  • Ernst Ludwig Kirchner - 6 May 1880 - 15 June 1938 Ernst Ludwig Kirchner 1909–26年

1909年から1911年にかけて、キルヒナーとドイツ表現主義の画家グループ「ブリュッケ」は、ドレスデン近郊のモーリッツブルク湖で夏を過ごしました。 水浴者は西洋画の歴史を通して繰り返し描かれてきたモチーフ。特に印象派の画家は好んで採り上げました。この絵を見てセザンヌの絵を思い出したあなたは正解です。キルヒナーは、この絵で男女両方の水浴者を描いており(過去にはあまり例がないことです)、他の水浴図に見られる無垢さがここにはありません。共同体的なくつろいだライフスタイルと裸での水浴は、当時のドイツで拡大しつつあったカルト的自然崇拝を反映したものです。表現主義の特徴である誇張された色遣いが、裸体を強調しています。画家は1926年になってから、元々はもっと極端な色調だったこの絵を、色合いは淡く、表面は平板に描き直しました。

P.S. エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーについてもっと知りたい方はこちら。そして、戦前の喧騒と栄光に満ちたドレスデンの街を描いたキルヒナーの傑作はこちらをご覧ください。